MF Ring

特徴

仕様

MF Ringは世界中でベストセラーとなったMoogerfooger MF-102をベースにしたアナログ・リング・モジュレーターです。そのユニークなトーン・ボイシング回路は、リング変調に新たに音楽的な次元を加え、オクターブ、不調和なコーラスから、ハーモニックな低音、シンセリードまで、ダイヤルを調整することによってあらゆるところに簡単に到達することができます。Moog EP-3のようなエクスプレッション・ペダルを使用することで、サウンドのスイープ、ピッチ・シフター、そして2つのスケールの間を飛び回るようなFREQコントロールをハンズ・フリーによって実現します。他のリング・モジュレーション・ペダルとは異なり、MF Ringは(9V電池による)バッテリー駆動も可能です。


CONTROLS

FREQノブ:
内蔵オシレーターのピッチをコントロールします。このノブで内蔵オシレーターのピッチを演奏するスケールのキーに合わせておくと、エフェクト音が非常に音楽的なサウンドになります。このノブを低めのピッチにセットし、そのピッチに合ったスケールで演奏すると、そのスケールの音ごとに異なる表情が音楽的に現れます。一方、スケール以外の音を演奏すると音程感の薄れた奇妙なサウンドになります。このノブのセンター・ポジション付近では、ブザーのように耳につくサウンドになり、オーバードライブやディストーションなどと組み合わせるとオクターブ・ファズのようなサウンドになります。さらにこのノブを右いっぱいに回すと、よりシンセ風のサウンドになります。


MIXノブ:
入力音(ダイレクト音)とエフェクト音とのバランスをこのノブで調整します。リング・モジュレーターは、入力音と内蔵オシレーター (【FREQ】ノブ)のピッチの和と差を同時に出力するエフェクトです。このノブが左いっぱいからセンター・ポジションまでの範囲では、エフェクト音はダイレクト音よりもレベルが小さく、比較的穏やかなサウンドや、サウンドにちょっとしたアクセントを付けたい場合に適しています。センター・ポジションから右へ回していくと、シンセやベルのようなサウンドが徐々に大きくなり、右いっぱいに回した状態ではエフェクト音のみになります。壊れたロボットのようなサウンドや、極めて電気的なサウンドには、このノブを右いっぱいに回した状態が最適です。


TONEノブ:
エフェクト音のみにかかるフィルター回路のカットオフ・フリケンシーを調整します。このノブを右(時計回り)に回すとブライトな トーンに、左(反時計回り)に回していくとダークでやわらかなトーンになります。MF Ringの内蔵オシレーターはピッチが正確な範囲が非常に広くなっていますので、【FREQ】ノブで演奏する楽曲やスケールのキーに合わせて使用するといった用途に最適です(単音はもちろん、チョーキングなどのベンドやコードでも使用できます)。また、このノブはエフェクト音のトーンのみを調整しますので、入力音のキャラクターを残したまま、サウンドにユニークな雰囲気をプラスしたい場合などにも、非常に便利です。


EXPインプット:
Moog EP-3などのエクスプレッション・ペダルを接続でき、【FREQ】パラメーターをペダルでコントロールできます。例えば、ペダルを戻した状態と踏み込んだ状態で2種類のセッティングを擬似的に「プログラム」したり、ペダルを自由にコントロールして古いSF映画の効果音風サウンドやビット・クラッシャー風のエフェクト、あるいはワーミーのようなダイナミックなピッチ・ダイブなどにも使用できます。なお、エクスプレッション・ペダルで【FREQ】パラメーターをコントロールする場合、パネル上の【FREQ】ノブの設定にペダルの状態がさらに上乗せされます。




・トゥルー・バイパス
・トーン・コントロールはリング・モジュレーションに音楽的な柔軟性を付加
・オクターブ、ビート、コーラスから電気的におかしなスケールまで簡単に実現
・選んだキーで簡単に調整、ボイシング可能なFREQコントロール
・バッテリー駆動可能
・Moog EP-3のようなエクスプレッション・ペダルを使用することにより、キー変更やサウンド・エフェクトのための周波数のコントロールが可能
・あらゆるギター、アンプ、またはベース・ギターでの演奏が可能な設計

  • シグナル・パス:100%アナログ
  • バイパス・タイプ:トゥルー・バイパス
  • 電源:DC9V(9Vアルカリ電池(別売)使用可能)
  • 重量:500g
  • ボディ:アルミキャスト製
  • 外形寸法:83 (W) x 144 (D) x 58 (H) mm
  • フリケンシー・コントロール:90Hz~1.5kHz(ペダル使用時:最大 12kHz)
  • トーン・コントロール:165Hz~20kHzローパス・フィルター、6dB/ Oct(エフェクト音のみ)
  • エクスプレッション端子:内蔵オシレーターの周波数をコントロール (最大入力電圧:+5V、+4V以上の場合、オシレーターのピッチが電圧に対して正しい音程にならない場合があります)
  • 入力インピーダンス:1MΩ
  • 出力インピーダンス:200Ω
  • 消費電流:12mA
※仕様は予告なく変更することがあります。