Minimoog Voyager Electric Blue Edition

特徴

仕様

ミニモーグ・ボイジャーは、シンセサイザーのパイオニアであるロバート・モーグ博士の最高の作品で、2002年に初めてリリースされて以来、世界で最も象徴的なアナログ・シンセサイザーとなっています。ゴージャスなブルーのバックライト・パネルと、ところどころのブルーとソリッドなアッシュのキャビネットが特徴的です。


ミニモーグ・ボイジャー・ブルー・エディションは、ステージやスタジオで異彩を放つ全てアナログのパフォーマンス・シンセサイザーです。ミニモーグにはこれだけが実現させることができる、驚くべき音波範囲とパワーがあります。柔らかく変調されたリードからぞくっとするようなベースによって、ボイジャーはアナログ・シンセサイザーの頂点に君臨し続けています。そしてミニモーグと同様に、ボイジャーはシンセサイザーのパイオニアであるボブ・モーグによってデザインされ、実現されています。


ミニモーグ・ボイジャー・ブルー・エディションは、ソリッドなアッシュのキャビネットに頑丈な鉄製のボディをまとっています。それは一見黒に見えますが、近くで見れば青い斑点の凝ったデザインに目を惹かれることでしょう。これらと美しいブルーのバックライト・パネル、ブルーのピッチ/モジュレーション・ホイール、ブルーのLEDが組み合わさり、あなたの目を奪わずにはいられない存在感のあるモノラル・シンセサイザーです。

Oscillators Module(オシレーター・モジュール)

3つのワイドレンジ、連続して可変する波形選択付で安定性の高いVCO

  • FREQUENCY(2):オシレーター1を基準として、オシレーター2と3の周波数を+/-7半音レンジで可変設定する。
  • OCTAVE(3):オシレーターをオクターブ・ステップで6オクターブの範囲で設定する。
  • WAVE(3):オシレーターの波形を連続的に可変選択する。三角波>鋸歯状波>方形波>矩形波
  • 1-2SYNC switch:オシレーター2の波形をオシレーター1の周波数にシンクさせる。波形が複雑に変形され劇的な音色変化が得られる。
  • 3-1FM switch:オシレーター3でオシレーター1をリニア周波数変調する。
  • 3KB CONT switch :オシレーター3のキーボード・コントロールを切る。これにより一定音(周波数)の効果として使用する。
  • 3FREQ switch :オシレーター3の周波数を低周波に切り替える。重低音やLFOのソースとして使用できる。

Mixer Module(ミキサー・モジュール)

フィルターに入力する前の5入力のミキサー

  • Input Level(5):3つのオシレーター、ノイズ、外部オーディオ入力の相互のレベルを調節する。
  • Input switches(5):各オーディオ信号を素早くオン/オフするためのスイッチ。
  • External Level LED :外部オーディオ信号のレベルをチェックするためのLED表示。

Filters Module(フィルター・モジュール)

2つの“Moog-style”レゾナンス付きローパス・フィルター。2系統のローパスか、ハイパス/ローパスの切り替え。2系統ローパス・モードでは各出力チャンネルに並列で働きます。ハイパス/ローパス・モードでは、2つのフィルターが縦列に並びます。

  • CUTOFF :2つのフィルターのカットオフ周波数を可変設定する。
  • SPACING :2つのフィルターの周波数間隔を設定する。+/-3オクターブの範囲で設定可能。
  • RESONANCE :2つのフィルターのレゾナンスを調節する。発振ナシからフィルターによる発振まで可変。
  • KB CONT AMOUNT :キーボードのレンジに対してフィルターの周波数をその程度比例させて開くかを設定する。
  • DOUBLE LOWPASS / HIGHPASS・LOWPASS switch: 2つのフィルターを2つのローパスで使用するか、ハイパスとローパスの組合せで使用するかを切り替える。

Envelopes Module(エンベロープ・モジュール)

エンベロープ・モジュールは2つのADSR(アタック、ディケイ、サスティン、リリース) エンベロープを発生します。フィルター・エンベロープはフィルターのカットオフ周波数をスイープし、またオシレーター波形の変調にも使用でき、ボリューム・エンベロープは発音の状態を形成します。

  • ATTACK(2):エンベロープのアタック時間を決定。
  • DECAY(2):エンベロープのディケイ時間を決定。
  • SUSTAIN(2):エンベロープのサスティン・レベルを決定。
  • RELEASE(2):エンベロープのリリース時間を決定。
  • AMOUNT TO FILTER はフィルターのカットオフ周波数がエンベロープによってどれ位の範囲でスイープするか、ネガティブ(反転のエンベロープ)からポジティブ(正相のエンベロープ)まで連続的に調節。
  • ENVELOPE GATE switch :エンベロープの起動を、キーボードでするか外部入力のゲートで行うかを切り替える。

LFO Module(エル・エフ・オー・モジュール)

LFOは三角波、矩形波、サンプル&ホールドと、それを滑らかにした波形を発生し、信号各部の変調に使用します。

  • RATE :LFOの周波数(レート)を0.2ヘルツから50ヘルツのレンジで調節。
  • SYNC :LFOをキーボード、またはMIDIのゲートにシンクさせるか、またはシンクさせないかを選択。
  • RATE LED :LFOのレートをヴィジュアルに表示。

Modulation Busses Module(モジュレーション・バス・モジュール)

モジュレーション・ホイールと外部ペダルのバス(経路)の、ソース(信号)、デスティネーション(変調先)と、信号のコントロール・ソースを設定します。

  • SOURCE(2):モジュレーション・ソースとして、LFOの4つの波形、オシレーター3、外部変調入力の何れかを選択。
  • DESTINATION(2):モジュレーションの変調先として、ピッチ、オシレーター2、オシレーター3、フィルター、オシレーター波形、LFO/PGMのいずれかを選択。
  • SHAPING(2):キーボードのプレッシャー(アフター・タッチ)、フィルター・エンベロープ、外部モジュレーション・コントロール入力のいずれかで、モジュレーションの信号をコントロールするか、またはしないか(オフ)を決定。
  • AMOUNT(2):各バスのモジュレーションの量を調節。

Output Module(アウトプット・モジュール)

  • MASTER VOLUME control :オーディオ出力の最終レベルを調節。
  • HEADPHONE VOLUME control :ヘッドフォン出力のレベルを調節。
  • HEADPHONES jack : 1/4インチのステレオ・ヘッドフォン・ジャック

Glide , Fine Tune Module(グライド、ファイン・チューン・モジュール)

LFOは三角波、矩形波、サンプル&ホールドと、それを滑らかにした波形を発生し、信号各部の変調に使用します。

  • GLIDE (ポルタメント):演奏された鍵盤間の音程変化のスピードを瞬間から数秒まで調節しグライド効果を設定。
  • FINE TUNE :本機全体のチューニングを調節。

OS Version3.3の新機能:
Voyager Software developed by Rudi Linhard of Lintronics.

www.lintronics.biz

ファイン・チューニングを除いたフロント・パネルの操作子、セレクター、スイッチなどのセッティングがメモリー可能。196の設定が保存可能で簡単に呼び出せます。プリセットはエディット・モードでセーブされます。

  • キーボード情報のMIDI経由の送受信が可能
  • 個々のプリセットやプリセット・バンク全体がMIDI経由でアップロード/ダウンロード可能
  • オペレーティング・ソフトのMIDIによるアップデートに対応:Moog Music のサイトでオペレーティング・ソフトをリリース、MIDIファイルでアップデートを可能にします。

PANEL MODE FEATURES:

  • Compare,
  • Quick Mode
  • Parameter Display
  • Master/Headphone Volume.

EDIT MODE FEATURES:

  • Compare tp Preset
  • Recall Last Sound
  • Real Panel Parameters
  • Pitch Bend Amount
  • PGM Mod Buss Sources
  • PGM Mod Buss Destinations
  • PGM Mod Buss Shaping
  • Keyboard Modes
  • Trigger Modes
  • Filter Pole Select
  • Filter Envelope Gate Source
  • Touch Surface Destinations
  • Touch Surface Memory-
  • Pot Mapping Mod. Matrix
  • LFO MIDI Clock Divider
  • Initialize Parameters
  • Preset Name
  • Save Preset

MASTER MODE FEATURES:

  • LCD Contrast
  • MIDI Local Kbd. On/Off
  • MIDI Merge
  • MIDI Program Change On/Off
  • MIDI In/Out Channel
  • MIDI In/Out On/Off
  • Send Panel Sound
  • Send All Presets
  • Receive Presets
  • SysEx Device ID
  • Transpose In/Out
  • MIDI Key Order
  • Velocity Curve
  • Copyright Info
  • Software Version
  • Send System ROM
  • Send Boot System
  • Receive Update

Player Control Interfaces

  • 44鍵キーボード: ピッチ、ゲート、ベロシティ、キー・プレッシャー情報を発生
  • WHEELS :キーボード左手のピッチ・ホイールは+/-1オクターブまでのピッチ・ベンドをコントロール。モジュレーション・ホイールはモジュレーション・ホイール・バスのゲインをコントロールします。
  • GLIDE / RELEASE: キーボード左手のGLIDEスイッチはグライドの瞬時のオンオフを切替。RELEASEスイッチはリリースのオンオフを瞬時に切り替えます。
  • TACTEX TOUCH SURFACE: TACTEXタッチ・パネルは、上下左右の位置情報と押す力の情報を総合して3つの連続可変のコントロール信号を生成し、フィルターをコントロールします。

Rear Jack Panel

  • VOLUME
  • PAN
  • FILTER CUTOFF
  • WAVEFORM
  • PITCH
  • MOD2 - EXTERNAL MODULATION SOURCE
  • MOD1 - EXTERNAL CONTROL OF THE PEDAL MOD. BUS
  • SAMPLE AND HOLD IN
  • ENVELOPES RATE
  • LFO RATE

Accessory Port

各部のCV、GATE出力がマルチピンのDB-25コネクターで設けられ、VX-351 Voyager CV Expanderを接続することにより、本体CV、GATE入力とのパッチングで、モジュラー・シンセのように使用できます。

  • LFO SYNC: LFO波形を初期サイクルにリセットする。
  • ENV GATE: エンベロープに設定する。
  • S&H GATE: 新しいS&Hボルテージを発生する。
  • RELEASE: コントローラーパネルのオンに従ってデプレッションと同じようなエフェクトを設定する。

Mixer Ext In

各部のCV、GATE出力がマルチピンのDB-25コネクターで設けられ、VX-351 Voyager CV Expanderを接続することにより、本体CV、GATE入力とのパッチングで、モジュラー・シンセのように使用できます。

Mix Out/Filter Audio In

このジャックはTRSでMIX OUTとFILTER INに接続されます。MIX OUTはフィルターに入る前のミキサーのミックス信号が出力されます。ミキサーの出力は通常このジャックを経由してフィルターに直接送られています。このジャックにプラグを接続すると、この接続は切られFILTER INからフィルターの入力に外部信号が直接入力できます。このジャックは、組み合わせて、フィルター入力前の外部エフェクト・ループを構成するために設けられています。

Left(Mono) and Right Audio Outputs

標準ジャックのアンバランス出力。Lのみの場合は両チャンネルの音をミックスして出力します。

12V Lamp

BNCのランプ・ソケット。グースネック・ランプにDC12Vを供給。

MIDI In, Thru, and Out Connectors

MIDI機器を接続するための標準MIDIコネクター

電源

100 V, 50-60 Hz.

外形

775 (W) x 457 (D) x 76 (パネル・フラット時), 305(パネル直立時) (H) mm

質量

18.1 kg.