Minimoog Voyager XL
特徴
仕様
Moog Minimoog Voyage XLはサウンド・オン・サウンド誌においてベスト・キーボード/シンセサイザー賞を受賞しました。
オリジナルのMinimoog Model DとVoyagerの音源と機能を合体させた新たなアナログ・シンセサイザーが誕生しました。拡張性の高いフロント・パネル上のパッチが特長的で、これはモーグのモジュラー・シンセサイザーの伝統を受け継いでいます。これまでのモジュラー・シンセサイザーの多くの長所と最先端のアナログ技術が融合し、サウンドのデザインやコントロールができる夢のような機材を実現しました。
Minimoog Voyager XLは、Minimoog誕生40周年を記念してデザインされたもので、モーグ・シンセサイザーの歴史において、重要な製品群に敬意を払った電子楽器なのです。Minimoog Model Dの太いオシレーターと温かなフィルター音がまぎれもないモーグ・サウンドですし、丈夫な外装と直感的ユーザー・インターフェイス・デザインが、高品質な楽器を弾いているとあなたに直ちに気付かせてくれます。XLは、現行のVoyagerから安定したオシレーター、パッチ・ストレージ、タッチ・サーフェス、ポット・マッピング、MIDIコントロール機能とともに、100%アナログ回路を引き継いでいます。この全てにリボン・コントロールと61鍵盤を加え、40年間の伝統を引き継いだモンスター・アナログ・モノシンセを作り上げました。
100% アナログ・サウンド・エンジン
Minimoog Voyager XL はMinimoog Voyagerサウンドエンジンに基づいて設計されています。
鍵盤
- 61鍵ベロシティ付、アフター・プレッシャー付。
リボン・コントローラー
- 500mm リボン・コントローラーを鍵盤側の中央に装備。センター・ポイントを鍵盤の中央Cに合わせています。出力はサンプルが可能で CV-OUT (-5V to +5V) と GATE-OUT (0V to +5V)を持っています。
コントロール・ボルテージ(CV)出力 (x20)
- Keyboard Pitch (w/ internal trim to calibrate to 1 V/Octave)
- Keyboard Velocity
- Keyboard Afterpressure
- Touch Surface X
- Touch Surface Y
- Touch Surface A (area)
- Pitch Bend Wheel
- Mod Wheel
- MOD 1 signal (signal at MOD 1 input)
- MOD 2 signal (signal at MOD 2 input)
- LFO triangle wave
- LFO square wave
- Mod Wheel Mod Buss output
- Pedal/On Mod Buss output
- Filter Envelope
- Volume envelope
- Sample and Hold Step
- Sample and Hold Smooth
- Noise
- Ribbon Controller CV Output (-5V to +5V)
ゲート出力 (x3)
- Keyboard Gate
- Touch Surface Gate
- Ribbon Controller Gate Output
パッチ・ジャック (top jack Ring-Powered) (x4)
コントロール・ボルテージ(CV)入力 (x10)
- Envelope Rate CV (-5V to +5V) Ring-Powered
- OSC Pitch CV (adj. to 1V/Octave) (-5V to +5V) Ring-Powered
- OSC Wave CV (all three osc. affected) ( 0V to +5V) Ring-Powered
- FILTER Cutoff CV (-5V to +5V) Ring-Powered
- VCA Volume CV ( 0V to +5V) Ring-Powered
- VCA Pan CV (-2.5V to +2.5V) Ring-Powered
- LFO Rate CV (-5V to +5V) Ring-Powered
- MOD Mod1 CV ( 0V to +5V) Ring-Powered
- MOD Mod2 CV ( 0V to +5V) Ring-Powered
- S&H CV (-5V to +5V) Ring-Powered
Gate 入力 (x4)
- ENV Release ON/OFF (0V OFF, +5V ON)
- ENV Gate Input (0V OFF, +5V ON)
- LFO Sync ON/OFF (0V OFF, +5V ON)
- S&H Gate Input (0V OFF, +5V ON) No footswitch input
アクティブ・アッテネーター (x2)
アクティブ・アッテネーターはVX-352のアッテネーターを元にしていますが、次の違いがあります。
Channel 1はLFO 2 outputを初期設定としています。Channel 1の入力ジャックに何もつながないときは出力ジャックはLFO2のアッテネートされた出力になります。
Channel 2はRIBBON outputを初期設定としています。Channel 2の入力ジャックに何もつながないときは出力ジャックはリボンコントローラーのアッテネートされた出力になります。
Attenuator inputにはエクスプレッションペダルを接続できます。 (Ring-Powered)
AMOUNTはゲインを -1 (CCW) から 1 (CW)でコントロールします。すなわち、反転の出力を得られます。
OFFSETは入力信号に-5V から +5V の直流オフセットを加えます。オフセットによる信号の変化に対し、アッテネーター出力は+/-10Vでクリップします。
4入力ミキサー
- Inputs 1、2 はアッテネートツマミ付
- Inputs 1、3 はペダルコントロール可能(Ring-Powerd)
- 2 output CV’s (+) and (-)
- DC OFFSET ツマミ
- MASTER ツマミ
Lag プロセッサー
RISE と FALL タイムを 1 mS から 1 Sまで設定可能(中央は100mS)
LFO (2)
MIDIシンクが可能なLFO。レートは0.02Hz (50 S) から 20Hz (0.05 S)。このレンジはVoyager本体のLFOより広くなっていて、例えば非常に遅いモジュレーションが可能です。
入力
- フリーラン(Rateツマミで設定)
- MIDI クロック・シンク
- CLOCK ジャックにゲート信号を加えてダイレクト・シンク
- RATE CV ジャックでCVまたはペダルコントロール
出力
(+) と (-)の2出力。180度反転した信号。
波形
- TRIANGLE
- SQUARE
- RAMP
- SAW
- S&H
- S&H SMOOTH
外形
1,048 (W) x 457 (D) x 76 (パネル・フラット時), 305 (パネル直立時) (H) mm
質量
22.2 kg
電源
100 V, 50-60 Hz.