access | VIRUS TIシリーズのスペック
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技術仕様


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サウンド・エンジン

  • バーチャル・アナログ、ウェーブテーブル、HyperSaw、グレイン・テーブル、フォルマント・テーブル・タイプ等、様々なオシレーター・モデル
  • 最大192個のエフェクトを同時使用可能。リバーブ、ディレイ、コーラス、フェイザー、フリケンシー・シフター、リング・モジュレーター、ディストーション、3バンドEQ、キャラクター・プロセッサー等
  • 2基の独立したマルチモード・フィルター(ハイパス、ローバス、バンドパス、バンドストップ(バンドリジェクト))、アナログ・フィルター(MiniMoog™カスケード・フィルターをモデリングした6-24dBスロープ可変式、レゾナンス自己発振可能)
  • 各パッチで使用可能の32ステップ・プログラマブル・アルペジエイター
  • 6スロットのモジュレーション・マトリックス。各スロットは1つのソースを3つのモジュレーション先に分岐可能
  • 68波形内蔵のLFOを3基、2基の高速エンベロープ(ADSTR)
  • ノブの動きをステップ状にできるノブ・クォンタイズ機能。ステップは本体のクロック、またはMIDIクロックと同期可能
  • 各主要パラメーターはスムーズでジッターフリーのモジュレーションを可能にするアダプティブ・コントロールを採用
  • マルチモード搭載

ハードウェア

  • 処理を自動的に振り分け可能なデュアルDSPシステムを採用。同時発音数はパッチの複雑さによって変化(ほとんどのパッチは20〜90ボイス、Virus TI Snowでは10〜50ボイス)
  • 512 RAMパッチ、3,328 ROMパッチ(128×26バンク)内蔵。すべてエディット可能
  • 6オーディオ・アウトプット(+4dBバランス仕様、ソフト・リミッター・アルゴリズム使用可能)。192kHz D/Aコンバーター、S/P DIF入出力装備。2基の24ビット・インプット。サラウンド・サウンド対応。(Virus TI Snowでは2オーディオ・アウトプット(アンバランス仕様)で、S/P DIF I/Oはありません)
  • 入力オーディオに対するテンポ検出機能(いわゆる「4つ打ち」では1〜3小節で検出完了)

ソフトウェア

  • Virusハードウェア・シンセサイザーとDAWとの間のオーディオをリンクするVirus Controlバーチャル・インストゥルメント・プラグイン(VST、Audio Units、RTAS対応)
  • Virus本体のオーディオ、MIDI入出力をオーディオ及びMIDIインターフェイスとして使用可能。また、他のオーディオ・インターフェイス使用時でもトータル・インテグレーション可能
  • 1サンプル精度の正確なタイミング(ゼロ・レイテンシー)
  • すべてのノブは外部ソフトウェアやハードウェアのコントロールに使用可能(Virus TI Snowでは不可)
  • Virus ControlはVirus TI本体のメモリー・バックアップ・システムとしても使用可能

 
 
 
 
 

サウンド・エンジンについて


豊富なボイス数

Virus TIシリーズは、デュアル・コアDSPを搭載し、高速ローカル・バスで接続しています。これによりボイス数は最大で90ボイスに達します(パッチの複雑さによってボイス数は変化します)。また、ライブ演奏も重視し各部をハイエンド設計した結果、システム全体の反応時間(いわゆるレイテンシー)も非常に速くなりました。

HyperSawオシレーター

HyperSawは、複数の鋸歯状波(ノコギリ波)を束にしたオシレーターです。1ボイスにつき1?9基のオシレーターを同時使用でき、オシレーター数の設定はリアルタイムでスムーズに変化させることができます。これにより非常に太く分厚いオシレーター・サウンドが得られます。各オシレーターのデチューンもコントロールできます。パッチのセッティング次第ではHyperSawを使って最大1,800基ものオシレーターをリアルタイムに使用できます。

プログラマブル・アルペジエイター

各パッチに独自のアルペジオ・パターンをメモリーできます。パターンはゼロから作ることも、64種類のプリセットをエディットして作ることも可能です。

PureSemitone

「PureSemitone」はオシレーターのセミトーン・ノブを純粋なインターバルにできる機能です。これにより、Access独自の「PureTuning」と相まってオシレーターのインターバルを完全に整ったピッチで設定することができます。特にオシレーター・シンクの使用時に効果的です。

各パートで使用可能なディレイ、リバーブ

16パートのマルチモードでも、各パートに独自のディレイ、リバーブを使用できます。

グレイン・テーブル・オシレーター

グレイン・テーブル・オシレーターはグラニュラー・サンプリングとピッチシフト・アルゴリズムを、シンセサイザーのウェーブテーブルに導入したオシレーターです。これにより、元の波形の原型をまったく留めない、新たなサウンドの可能性が広がります。各パラメーターはリアルタイムにモジュレーション可能ですので、極めて複雑なサウンドを作り出すことも可能です。

また、フォルマント・オシレーターは同様のテクノロジーを採用したオシレーターですが、グレイン・テーブルとは異なり、フォルマントは固定です。これは256バンドのレゾナンス付きバンドパス・フィルターを通したオシレーターで、各フィルターのカットオフは選択したウェーブテーブルの倍音構成によって設定されます。

マルチモード

Virus TIのマルチモードは、一般的なシンセサイザーのように16パートのそれぞれで使用するパッチを参照するタイプだけでなく、各パートのパッチ・データをすべて埋め込む方式も採用しています。これにより、シングルからマルチにモードを切り替えた時に生じがちだったサウンドの変化に悩まされることなく、シングル・モードのサウンドを完全にそのままマルチモードで使用できます。同時に、各パートのサウンドをエディットしても他のマルチモードやソングに影響を及ぼしません。また、一般的なパッチ参照式のマルチモードも内蔵しています。つまり、Virus TIシリーズは完全16パートのシンセサイザーと言うこともできるのです。

ウェーブテーブル・オシレーター

数々の賞に輝いたVirus。Virus TIシリーズではウェーブテーブル・オシレーターが追加されました。この新しいオシレーターには新たなサウンドが満載。グリッティで、叫ぶような、ローファイなテクスチャー・サウンドから、絹のようにスムーズな波形まで、様々な波形が内蔵されています。Virusオシレーターとウェーブテーブル・オシレーターを組み合わせて使用することも可能です。また、PWM (Pulse Width Modulation)スタイルのモジュレーションや各波形間を補間させることもできます。これにより、ウェーブテーブルのモーフィングをスムーズなものから急激に変化するもの(ウェーブ・シーケンスのような効果)まで自在にコントロールできます。パラメーターの操作1つでアンビエント風のダークなパッチからジャリジャリとした奇妙なサウンドに変化させるようなことも可能です。

セクション・ロック機能

TIシリーズの新機能として、サウンドの特定セクションをロックできるセクション・ロック機能があります。例えば、アルペジエイター以外をロックしてライブラリーをブラウズすると、音色はそのままで各パッチにメモリーされているアルペジオ・パターンのみが切り替わります。これで従来のランダム・パッチ・ジェネレーターは不要となりました。セクション・ロック機能を使えば、より簡単に、より自在に新たなサウンドを作り上げることができます。何しろ必要なことは、パッチの気に入らない部分をTIシリーズの数千にも及ぶ膨大な内蔵ライブラリーから気に入った部分と差し替えれば良いのですから。

モジュレーション・マトリックス

6スロットで構成されるモジュレーション・マトリックスは、各スロットにつき1つのモジュレーション・ソースを3つのモジュレーション・デスティネーションに分岐させることができます。


 
 
 
 
 

ハードウェアについて


デュアルDSPシステム

Virus TIのDSPは処理速度が速いだけでなく、デュアルで搭載しています。双方を高速ローカル・バスで接続し、DSP間で処理を互いに分担し合う方式を採用しています。
(Virus TI SnowはシングルDSPです)

高品位コンバーター

オーディオ・アウトには192kHzの高品位D/Aコンバーターを採用し、プロ仕様の+4dBバランス出力に対応し、ソフト・リミッター・アルゴリズムも内蔵しています。ライブではDIを経由することなく、ダイレクトにPAに出すことも可能です(ステージ・ボックスに接続する際には別途特別なケーブルが必要となります)。また、オーディオ・インには24ビットA/Dコンバーターを搭載しています。

デジタルI/OとUSB

Virus TIにはS/P DIF(44.1/48kHz)I/Oを標準装備しています。USBポートはUSB 2.0に準拠し、USB、ハイスピードUSBに対応しています。また、ポート・スピードは12Mbit/secです。

大型ディスプレイ

128×32ピクセルのグラフィック・ディスプレイは最大4行のテキストとグラフィックの表示が可能です。ほとんどのケースで3つのパラメーターを同時に表示します。これにより、メニュー・ページの総量はこれまでのVirusシリーズと比較して約1/3に削減できました。

エディット

1ディスプレイの下にある3つのエディット・ノブで、3つのパラメーターを同時にエディットすることができます。パッチごとにこのノブの動作仕様をメモリー可能で、リネームも行えます。

ラック・マウント時に便利なひと工夫

Virus TI Desktopは、入出力ジャック・パネルを90度回すことができ、ラック・マウント時の配線が容易なだけでなく、余分なスペースを作らずに済みます(ラック・マウント・キットは別売です)。

パッチ・メモリー

Virus TI Desktop / Keyboard / Polar:512 RAMパッチ、3,328 ROMサウンド+16マルチモード(パッチ・データ埋込式)+112マルチモード(パッチ参照式)

Virus TI Snow:512 RAMパッチ、512 ROMサウンド+64マルチモード(パッチ・データ埋込式)

タップ・テンポ

タップ・テンポ専用ボタンを装備しました。タップ・テンポ・アルゴリズムは、Access独自のテンポ同期アルゴリズムである「SyncXtreme」をベースにしたものを採用しました。

イルミネーション

Virus TI Keyboard、Virus TI Polarではリアパネルのロゴにイルミネーション機能を内蔵しました。スタンバイ・モードで点滅し、通常使用時には点灯、またはテンポに同期して点滅させることができ、バンドの他のメンバー向けの「ビジュアル・クリック」として活用することも可能です。


 
 
 
 
 

外形寸法および重量


Virus TI Desktop

  • 470mm (W) x 188mm (D) x 80mm (H)
  • 3.4kg

Virus TI Keyboard

  • 995mm (W) x 370mm (D) x 115mm (H)
  • 13.9kg

Virus TI Polar

  • 565mm (W) x 335mm (D) x 112mm (H)
  • 8.4kg

Virus TI Snow

  • 282mm (W) x 149mm (D) x 59mm (H)
  • 1.5kg

ラック・マウント・キット(別売オプション)

  • 486mm (W) x 200 (D) x 62mm (H)
  • 1.0kg

 
 
 
 
 

その他の仕様


インプットおよびアウトプット

  • 6バランス・オーディオ・アウト、+4dB
  • 各オーディオ・アウトでソフト・リミッター使用可能
  • 24ビット192kHz D/Aコンバーター
  • 2 x 24ビットA/Dコンバーター
  • 4独立入力感度調整
  • USBオーディオ、MIDI、データ接続可能
  • USB2.0対応、12Mbit/secのデータ転送速度
  • S/P DIF I/O装備
  • ヘッドフォン端子装備
  • ピュア・チューニング採用

梱包内容

  • Virus TI本体
  • クイック・スタート・マニュアル(印刷版:英語、ドイツ語、フランス語、スペイン語)
  • 電源コード
  • USBケーブル
  • パワー・サプライ
  • 交換用ノブ(Virus TI Snow以外)

動作電源

  • 電源電圧:100〜240V AC電源
  • 電源周波数:50または60Hz(単相)
  • 最大消費電力:30W

動作環境

  • 対応動作温度:10〜35℃
  • 対応保管温度:-40〜47℃
  • 対応湿度:5〜95%(結露なきこと)
  • 対応高度:約3,000m

対応DAW

Mac
  • Apple Logic 8以上
  • Steinberg Cubase SX/SL 3.1以上
  • Pro Tools 7.3 M-Powered、LEまたはTDM以上
  • Ableton Live 7以上

Windows
  • Steinberg Cubase SX/SL 4以上
  • Pro Tools 7.3 M-Powered、LEまたはTDM以上
  • Cakewalk Sonar Producer 7以上
  • Ableton Live 7以上
  • Image Line FL Studio 5以上

※その他のDAWまたはバージョンでも動作する場合がありますが、すべての機能について動作するとは限りませんのでご注意下さい。また、DAWは正規認証品をご使用下さい。

※仕様は予告なく変更することがあります。